お客様「深視力の件で・・・HPを見たので電話しました。」
野々村「それはどうも有難うございます。 どれくらいみえないのですか」
お客様「とにかく真ん中の棒がどっちへ動いているのかさっぱり判らない」
野々村「これまでメガネの経験はありますか」
野々村「名古屋の○○○メガネで作りましたが・・・目には異常が無いとのことです」
1週間前、ご来店いただき検査をさせていただきました。
これまでのデーター 常用メガネ
ナイキのフレームにS+0.25C−0.75 90 (1.0)
S+1.00 (1.0)
名古屋の眼鏡屋さんでは・・・・視力はいいので問題はありません・・・とのことでした。
なるほど確かに視力標検査ではよく見えていますが、深視力検査では全く見えないので、何かがきっと隠されているのでしょう。
また日常視も問題が隠れていると予想します。
検査度数は S+0.75C−0.75 80 3プリズムBO (1.0)
S+1.25 3プリズムBO (1.0)
現在の度数を仮枠でセットしてカバーテストを行うと明らかに内斜位が出る。
発見! 内斜位が隠れていた。 それも意外に大きい。 これを見逃すとは・・・・
野々村「これだと野球のボールがフライになるとほとんど捕れなかったのではないでしょうか?」
お客様「笑・・・そうなんです。全然見えませんでした」
本を読んでいると行を間違えたとか、とにかく集中力が続きにくい状態になる方が多いのです。特にお子さんで集中力がない場合は目の状態をチェックする必要があります。
実は私も遠視性の目ですので非常に飽きっぽい子供と見られていました。これも性格からくるものではなく目から来ていたようです。
そこでプリズムをベースアウトにしてカバーテストを繰り返しながらプリズム量を徐々に増やして行きついに6プリズムまで加入を繰り返した。うーんこれは日常の生活でもプリズムメガネが必要ですね。
プリズム装用の上からフリッパーで遠視度を確認するとまだまだどんどん遠視が増えてゆく。
話をしながら 「十分若いのに近くが見づらかったでしょうね」
お客様「はい、そうなんですね 笑」
深視力メガネで深視力計を見ていただく・・
お客様 「あー真ん中の棒の動きが判るようです・・ああ判ります」
野々村 「良かったですね、 私もお買い上げいただけるので・・・良かったです。笑」
遠近ともよく見えて、遠から近へ視線を動かす。 近から遠へ視線を動かしてもスムーズ。
これで決定しましょう。
フレームはナイキで決まり・・・若々しい。
本日そのメガネを本日お渡し。
掛けた瞬間の表情は厳しいけれど少しずつご納得の表情です。
私も自信はあるのですが、少し心配気味。
2分ほどで徐々にお慣れになられたようです。 遠くも近くもパソコンもいい具合。
そして肝心の深視力計の前ではまだギコチありません。
これも繰り返しで見えてきたようです。
お客様 「そういえば動きが判ります・・・前とは全然違う」
8月の免許更新までには大丈夫だと確信を得ました。
では少しずつお慣れください。
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メガネ店にはいろんなレベルがあります。深視力メガネ研究会で勉強をさせていただいたのが実を結んで本当にうれしく思います。
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