内斜視で深視力検査が不合格な方
一宮店 野々村

両目で共同して見ないと立体感がなくてとても深視力検査は通りません。
この方は自動車学校の検査では通ったので高い授業料で大型免許のコースに入学してようやく卒業したもの、肝心の大型免許試験の深視力では全くだめだったということです。
これで深視力検査が不合格では・・・・
30万円弱の授業料と実技時間の時間を返して欲しい・・・そう言いたいものです。

こでまで外斜視の方で両眼視がない方にも何とか深視力メガネで合格になった実績があるので何とかしたいと取り組みました。

まずは片眼検査で普通の矯正度数を求めました。
旧メガネ
S−5.00 C−1.75 軸 170
S−4.50 C−1.00 軸 160
この度数はオートレフの値と酷似していますので、機械データーの値をそのまま入れたようなメガネです。
S−6.00 C−2.00 軸170  (1.0)
S−5.25 C−1,00 軸180    (1.0)


ここまでは普通です。ここから両眼屈折検査をしてバランスを取り次に両眼視機能検査です。
十字テストで右目に縦棒、左目に横棒を見ていただき両眼で見ていただくと十字に見える検査ですがK様は横棒しか見えてきません。 縦棒が見えていない、消えています。
意識をして右目で見ようとすると横棒が消えます。 同時視がありません。
コの字テストでも同様です。 これでは立体的に見ることは難しい。
そこでカバーテストから内斜視であることを確認してカバーテストでプリズムを測定。
次に十字テストの残像を交互に見ながらほぼ同じ位置にあろうと思われるプリズム量を測定するといずれも4プリズムベースアウトです。
S−6.00 C−2.00 軸170 2プリズムBOUT (1.0)
S−5.25 C−1,00 軸180  2プリズムBOUT (1.0)

このメガネだと遠くはすっきりとして非常に気持ちよいが、新聞はとても読めない。
今回は深視力検査対策用メガネゆえに遠用重視で近方の見え方は後日としましょう・・と
お客様の了解を得てこの度数とする。
肝心の深視力検査に入ると、俄然よく見える。
5回検査では3回合格ラインです。
旧メガネでは全く見えなかったがこれなら行けそうです。
このメガネは100%合格を保証するものではありませんが、かなり安全運転に貢献できるものではないかと思います。
ナイキのフレームにレンズは厚みを考慮してガラスレンズを採用しました。
ベースインの外斜視ならば最高なのに・・・
まずはお渡しの時の表情がどのようなことになるのか楽しみです。

2週間後、美人の奥様同伴でご来店。
早速メガネを掛けていただく・・・その表情を見逃さないように見つめる。
表情が和らいだように見えた。 「如何ですか?」
「確かに見えているような気がします・・・」 では深視力計でチェックしましょう。
奥様も一緒に・・・なんで見えないの? そんな表情でニコニコしてお見えです。
「おーなんだかいいみたい・・・(^^)」
ではこのメガネで生活をされて2週間後に検査をお受けください。

「まだ失敗は1例もありません がんばってください。」

・・と丁度この書き込みをしているときにそのお客様から電話を頂きました。
「一発ですんなり合格しました!」  とお喜びの声を聞かせていただきました。
やったー




メガネの販売記
のページに戻る



トップページに戻る

新ホームページへ戻る