38歳にして初めてのメガネしかも不同視でプリズム付き
一宮店 野々村

メガネ初  男性 38歳  斜位  コンタクトレンズ経験者  成功例

このメガネは・・非常に慣れにくい条件が揃っています。
そのN様は仕事ではパソコン作業が多く、オフには好きな車で高速をぶっ飛ばす!という生活です。
そして両眼で共調しあってモノを見るということができない…

つまり両眼できちんとモノが見えていないという視力です。
ゆえに子供の頃から野球でフライがうまく取れなかったそうです。
20年前・・・17歳の頃から視力に不安を感じたので、当店の眼科へ行かれたら…
「メガネは無理です。 コンタクトにしてください」 
その際は 右 1.5   左 0.03 だったとか?
眼科でのその指導によってコンタクトにされてからはメガネの経験は一切ありません。
その後、何度か他店様でもコンタクトにされたようですが…
今回はこれまでとは何か異なる症状を感じられたので当店へ回帰されました。

これまでの状況
コンタクトは5年位使用された状態でレンズ自体の白濁がひどくて使用不可。


N様にはとても辛くて大変だったと容易に想像がつきました。
N様の裸眼視力は右が0.2 左が0.05です。かなり左右差があります。
コンタクトレンズのパワーは 右が−0.75
                  左が−5.50  +1.00の過矯正。つまり強すぎます。
そしてこの方には両眼視はありません。

コンタクトが非常に疲れる状態で見る距離はパソコンモニターの50センチと遠方とですが、
そのほとんどを左目だけで見ておられます。  これは大変なミスジャッジと判断しました。
前のコンタクト購入店では何も的確なアドバイスはなかったようで、年齢・目的・涙の量・レンズ寿命・手入れ方法なども粗雑で・・・どう考えても清潔なコンタクト生活を送るのは無理です。

そこでメガネを提案
「ぜひメガネに挑戦をして見ませんか?」


「でも前にメガネでは無理とお聞きしましたけど、大丈夫ですか?」
「その当時より技術が向上していますので大丈夫です・・・うまくやりますから・・・」
今のコンタクトでの状況を考えると近くは右目で見て遠くは左で見ています。


それをまず逆にしましょう。
そして右目と左目の交互の切り替え作業を楽にするためにプリズムという度数を入れましょう。
本来は10プリズムが必要ですが、今回は6プリズムとしましょう。
「ではこの仮メガネをお掛けください。」
右は −0.75 3プリズム BI
左は −4.50 3プリズム BI 
右はすんなり決まりましたが、−5.00と−4.00と比較しながらで−4.50に落ち着きました。


フレームの決定
これにはN様のご希望もおありでしょうが、最も自然な見え方と掛け心地と見栄えを考えてウスカル枠で決めていただきました。 しかも究極のウスカリズムで鼻幅は32ミリ型という新型です。
このフレームにした理由はレンズの厚みの差がかなり出ることが予想されます。


そこで左右の厚さを揃えるためにフレームの真ん中に瞳が来ることと、同時に顔の輪郭からレンズを通したラインが食い込まないようにレンズを小さくしつつレンズによる多くの収差を減らすのが目的でした。

これでかなりの問題をクリアできることになります。 とにかくこの度数でメガネが初めてなのです。

レンズ決定
通常の販売レンズではプラスチックレンズが95%を占めていますが、プリズムを処方したことと厚みを揃えることを優先したことによってガラスレンズとするように強くお勧めして1.7の素材レンズとしました。

そして完成&お渡し
いま、完成したメガネを前にして感動しています。 厚みはほとんど同じです。

もちろん厳密には違うのだけど・・・耳側はまったく同じ厚みです。ウスカル枠のお陰によるものです。
「いかがですか?」
「うーん 薄いですね・・・このフレームもホームページに書いてありましたね・・・」
「今回のこともぜひ掲載したいのですが・・・よろしいですか?」
「N様もぜひお読みください」 「はい読ませていただきます(^^♪)
視力の確認と保証の内容を説明してお帰りいただけました。
今後は携帯に電話してその後をお聞きしたいと思います。
こうした右眼と左目の視力に差がある場合は通常コンタクトですが、
メガネでも充分に対応も出来ることがありますし、むしろメガネの方がいい場合もあるのです。
ぜひ・・・御相談下さい。


翌日 Nさまから電話
「野々村さん  よく見えるけど・・・夜の運転が怖い・・」
その日に再度御来店を頂き再チェック・・・
まず コンタクト  右 0.2 裸眼  (1.5)コンタクト これは過矯正ですね。つまり強すぎる・・・やはり
そしてメガネ    右 (0.9) ×0.75    左 (0.5×4.50 
慣れ易さを考えて弱めにしたがコンタクトとの落差が大きい!
そこで   右(0.9×0.75  左 (0.9×5.25 と左のみアップした。
「おおーこれは昔コンタクトを使ったときの見え方だ。両目で見ている感じがする」
「よーし (^.^) ではやってみよう・・・かなり変だけど・・・ね」
早速 修正に入ります。 
ただここまではほとんど厚みの差が出ていなかったが・・・少し厚くなるかも・・・
楽しみです。  その時は奥様もウスカルで作りたいような・・・雰囲気とか?

再度 お渡し
まずコンタクトをはずしていただき・・・メガネを・・・「あーよく見える(^^)」

多分少しくらくらされているはずだが・・・慣れようとする決意を感じます。
「これなら運転も出来そうです・・」 夜の6時で外はもう真っ暗ですが、メガネでお帰りいただきました。

感想・・・・

かなり交代制の外斜視なので左右の動きが気になるのですが、思いのほかまっすぐと前を向いてお見えです。   ああー良かった!  幸多かれと祈ります。


半年後

今度は奥様のメガネをとご自分のメガネのスペアをお作りに再来店を頂きました。
コンタクトレンズは完全に廃止でメガネだけの生活です。
このメガネは慣れ難いにも関わらず根気良く慣れる努力をしていただけたようです。
新度数   右 −1.00  4プリズムBI
        左 −5.75  4プリズムBI

左右のパワーアップと両眼のプリズムアップとしました。 またフレームはグレコと言う最新型のウスカルフレームもしていただきました。
これで眼位のズレはほとんどなく一見して斜視とは思えない正常な目の動きになっています。

後日お渡し
奥様と子供さんとの3人でご来店を頂きました。住宅展示場へ行っての帰りだそうです。
新しいメガネを掛けた瞬間にNさまの両眼が輝いて見えました。
「職場の人間にもここのこと紹介しておきましたよ^^」 有難うございます。
メガネ同様に住宅もいい買い物ができますように・・・



メガネの販売記
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