レーシック術後の評価について
一宮店 野々村

友人の眼鏡屋さんに相談の電話があったそうです。
若い男性の声で
『右目は正視ですが、左は+2.0の遠視ですので普通にすると左目が大きく見えますので何とか小さく見えるメガネはありませんか?』
0.00と+2.0だと確かに左目が少し大きく見えるでしょうが、
驚くほどの差ではないかと思うのです。
特に両面非球面でウスカル仕様にすれば問題は無いように思います。

ただ問題はその後でした。
『レーシックの手術をしてからこうなったのです』
『えーそうなんですか』
これだともともとの近視度数は不明ですのでなんとも言えませんが、
少なくとも近方だけは楽に見えていたと予想します。
この方は左目に関しては遠くも近方も両方見づらくなりました。
しかも左右で度が異なりますので両眼視が困難になり、肩こり頭痛に悩まされるでしょう。
パソコン業務だったとしたら非常に眼精疲労が辛いでしょうね。
大型免許の所持者だったら深視力検査で引っかかるかもしれません。
調節力が年齢を重ねるほどに落ちてゆきますので40代になられたら深刻な問題となり、
遠近両用のメガネが必須となります。大変なことになりました。

思うに完全に失敗作だと思います。
この方以外にもこうしたことが他にもたくさんあるはずですが、
手術前に誓約書を書かされているために訴えることも出来ません。
完全に泣き寝入りです。

手術の成功例は皆さんどんどん口コミで広がります。
一人紹介するとなんと4万円の紹介料がいただけるのは・・・美味しい話ですからね。
どんどん紹介して自分の料金分が取り戻せるのでしょう。
失敗例としての体験談は広がらないようですね。
こうしてこの手術によって市場が小さくなるかもしれない眼鏡屋の仲間内だけの、
情報交換で終わるのかもしれません。
『やっぱり失敗もあるんだね。どれくらいの率なんだろう』  てね。
でも、本当にお気の毒な話です。




メガネの販売記
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