その方はこれまで百均のメガネをプラス1.0Dで時々掛けて見えました。
年齢は49歳 調節力は2D つまり50cm以内はピントが合わないということです。
若い頃から眼だけは自信を持ておられましたがいよいよ本格的なメガネを考えられます。
遠方視力は万全で屈折異常は0。 両眼視機能も問題ない。
1. 2× 0.00
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全くもって異常のない常態です。
先月、安売り店で遠近両用メガネを新調されたが、ゆれが大きくしかも近方の視野が狭すぎる。
「この幅10センチくらいしか見えない・・・これではダメです。」
「メガネ全部が近くを見えるようにして欲しい」
でもそうすると遠くが見えなくなるので、その解決策として跳ね上げメガネがあります。
レンズは一枚組で近くを見るときにそのまま使用して遠くを見るときに跳ね上げる。
つまり普通は跳ね上げておいて近くを見るときにプラス1.0Dを下ろすわけです。
でも
「うーん いいえ普段メガネを掛けておいて近くを見るときに跳ね上げたいのです」
「おや・・ ということは遠方が0度ですので複式の跳ね上げフレームを使うことになります」
「はい それでいいです」
「と言うことは・・・内側に+1.00 外側に −1.00を重ねることになります。」
そうすると確かに遠くは 一応0度で外側を跳ね上げると+1.00が残ることになります。
ただ遠方には +1.00と−1.00の合算度数で見ることになります。
「はいそれでいいです」
念のためレンズを2枚重ねて見え方の比較をしてもらいましたところ・・
「これなら最高です^^」
度数的には問題ないのでやって見ましょう。
「そこで外側のレンズを色の変わるレンズにしたいのです。」
おーなるほど。
問題・・・同デザインではなく 内側に1.5素材で外側に1.6素材となる。
厳密に言えば同じデザインのレンズが理想なのだが・・・・
弱度でしかも同じ度数の組み合わせなので大丈夫と思うが・・・。 一抹の不安あり
フレームを決定してから加工の段階で実際にレンズの組み合わせをしてみたところ・・・。
レンズとレンズの間に空間が凹レンズの形で出来ています。
それが意外に大きい。 空気で形成されたレンズなので問題は無いだろうが・・・・不安あり。
そこで加工時に修正をしました。
外側に色の変化する調光レンズで1.6素材。
内側に老眼として同じ屈折力の1.6素材にしました。
内側レンズ前面のカーブと外側後面レンズのカーブが一致するほうが自然な見え方になるからです。
では完成後のお客様の反応が楽しみです。
お渡し時
「おおーこれはいい イメージ通りだ^^」 「ああー良かった」
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