vol.9 コンタクトレンズと乱視について

 当HPの「店長・横井のコーナー」(Vol.7)にて、乱視の話を掲載していますが皆さんの目にも少なからず乱視はあります。
 理由は、眼球はラグビーボールのような形になっており、きれいな球状ではない為、眼球内の焦点が2箇所に結んでしまう事で乱視が発生します。

         

 尚、乱視には2種類あり正乱視と不正乱視に分かれます。
ほとんどの方が正乱視で、目に入ってきた光が平行で、点として屈折、結像しない状態です。
 具体的には点光源が、円・楕円・焦線となり、点として結像しないため明視できません。これは、メガネやコンタクトレンズで矯正ができます。
 不正乱視は、先天性の病気あるいはきずあと傷痕などにより、角膜表面に凹凸ができ、光が正しく網膜上に届かない状態です。ハードコンタクトレンズを使用しますと、角膜表面の凹面に涙が入り込み、レンズの役割を果たしてくれる為、ある程度視力矯正ができます。

 ご存知の様に、コンタクトレンズにはハードタイプとソフトタイプの2種類があります。
ハードタイプは硬い為、レンズ形状保持がしっかりしておりレンズ形状で矯正します。併せてレンズ設計でもフロントトーリック、バックトーリックと、お客様の乱視状態に合わせてタイプを選択します。反面レンズ自体が硬い為、慣れにくい事やスポーツに不向きな事が欠点ですが、最近装用感の良いタイプも開発されています。

 ソフトタイプは、使い捨て(1ヶ月・2週間・1日)タイプや通常タイプと豊富に揃っています。このタイプはレンズ形状で矯正するのでは無く、メガネレンズ同様に、レンズそのものに乱視度数を入れたものを使用します。方向を正しく合わせなければ良い視力が得られない為、この部分が我々検査する者の腕の見せ所です。

 いずれにしても乱視でコンタクトレンズを断念された方、ハードタイプで慣れにくかった方は当店スタッフにご相談下さい。

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