vol.13 コンタクト診療所?
先月末頃より、テレビニュースなどの特集で耳にされた方もみえると思います。
コンタクトレンズ販売を目的に開業している眼科の事です。
今迄に、このコラムの中でも書きましたが、コンタクトレンズは高度医療管理機器に位置付けされ、
医師の処方と管理者の元で販売をする事になっています。
しかし、その医師とは、医師免許さえ持っていれば、特に眼科医でなくとも、
他の科の医師でも構わないそうです。
そんな抜け穴を利用して、ビックリ価格でコンタクトレンズを販売している一部の量販店は、
名義貸し・アルバイトなどで医師を雇用した上で、レンズ価格を下げてお客様を集客し、
診療費と合わせる事で利益を上げる商売をしています。
これが「コンタクト診療所」の実情の様です。
本来は、医師が商売をしてはいけないはずです。(医販分業)
実際に、眼科医にお聞きした事で、量販店でレンズを購入しているが、
「眼に異常がある様だから専門眼科にて診てもらってください。」と言われ、
診察に来院した患者さんがみえたそうです。
その様な店で、診察を受け、レンズを購入し、安心して使用出来るものか疑問を感じます。
多分、保険診療代を請求されると思いますが、診察してもらった実感は有るでしょうか?
安いからと言って、その様な量販店でコンタクトレンズを購入しても、
実際は自分が毎月支払っている保険料から、残りのレンズ代を支払っている事になるのです。
少々大げさでしょうが、テレビで報道されていた「コンタクト販売所」の様に、
不正請求が当たり前に行われており、払う必要の無い医療費が支払われて、
国の医療費財源不足に繋がり、
国民全体の医療費支払い額が増えていくのはなんて愚かな事でしょうか?
目先の事に、捕らわれない様な賢い眼を持ち、
目は専門眼科医に診て貰い明るい平成20年を過ごしたと思います。