vol.1 知らないうちに、子供の視力が低下

 私事で恐縮ですが、我が家には小学生の子供がおります。ご多分に漏れず、携帯型のゲーム機に日々夢中で、視力の低下を心配する私の声は右から左へ、といった感じです。

 そんな子供たちのゲームに関する事で少し驚いた事がありました。

 先日、子供の通うスイミングスクールに付添いで行った時の事です。二十数人いるであろう子供達が始まるまでの少しの時間、取り出したものがそのゲーム機です。皆それぞれがゲームに夢中で,母さん達の声しか聞こえません。私には驚きの光景でした。
またその場所は薄暗く、眼鏡屋の私から見れば自ら「眼を悪くします」と言わんばかりの環境です。

 「ゲームをやってはいけない」とは思いませんが、ゲームや勉強をする時は、できる限り理想的な条件で行うようにして、視力低下を招く原因を排除したいものです。すでに皆さんもご存知でしょうが、家庭内での理想的な条件を書き記しましたので、参考にしてみて下さい。

・ 本やゲーム機などと眼との距離は30センチ以上の距
 離を保ちます。「姿勢を正しく」という意味はそのた
 めです。

・ 
机の位置が遠景の見える窓に向いていて、窓ガラスは
 透明、レースのカーテンをかけます。

・ 
窓がない時は、離れた壁にカレンダーや視力表を張り
 ます。

・ 
勉強机のスタンドは白熱灯で40ワット、蛍光灯なら
 20ワットにします。

・ 
机とイスの高さの関係は、正しい姿勢でイスに座った
 時に机の高さ
=ひじの高さになるようにします。
 また高さを調節できるイスを用いて足が床につくように
 します。
・ 毎日1時間以上勉強する場合、机に少し傾斜をつける
 と眼の負担が軽くなります。

 勉強や読書、それにゲームの場合も長時間近くのものに集中してしまうと眼は非常に疲れます。知らないうちに視力低下を招く原因にもなりかねません。少しの時間、遠くに眼を向けるだけでも眼の休息につながります。お子さんの視力はお父さん、お母さんが気をつけてあげて下さい。

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