vol.14 最近、本屋さんでよく目にします『携帯小説』
とにかく凄い勢いで増えているそうですね、『携帯小説』を愛読されている若者が。
ここで「若者」と言っているくらいですから、わたくしオジサンには、
『携帯小説』が本になったと言われても、「小説は元々本なのになぁ」などと、
最初はよく理解できませんでした。
店頭に並んでいる本をめくってみて見ると、活字が横書きなのですね。
こうしたパソコンなどの原稿なら読み慣れていますが、
書籍で横書きと言うのは何となく違和感がありました。
お恥かしい話、 映画『恋空』がその携帯小説から映画化されたのだと、最近知りました。
そもそも私自身、携帯で小説を読むという事に抵抗感がありますが、
「最近の若者の活字離れ」と言われている中、「携帯」であったとしても小説を読む、
と言う人が増えているのは良い事ではないでしょうか。
但し、この職業に携わる者として気になる事は、
“パソコン漬け”になっている人同様、眼精疲労が心配です。
あの小さな画面に映し出されている文字を読み続けること自体を想像するだけで、
眼が疲れてきました。近い物を数十分見たら、どうぞ遠くに目をやって、
眼のピント調節と言う緊張状態を取り除いて下さい。
現在メガネを掛けている方でしたら、度の弱いメガネを掛けてご覧になると良いでしょう。
遠くを見るには不都合でも、近くのものを見るには目にとって楽だからです。
また、できる事なら本屋さんで活字になったものを読む方が、
目にとって良い事かもしれません。
これは、携帯やパソコンの文字が小さな点(ドット)の集まりで形を作っているため、
印刷の活字に比べ、文字自体の形を判別するのに、
必要以上に眼の調節力を使わなければならないからです。
今度、もし気が向いたら、私も携帯小説を読んでみようと思います。