vol.20 手元がハッキリしないと・・・。


以前、遠近両用メガネを作られる方から「近く用の度数が合っていないと、
ご飯が美味しくない」という事を聞きました。
私は若い時から近視で、手元は良く見えていましたので言われている事が、
よく理解できませんでした。しかも、ご飯を食べる時に、手元が見える、見えないの違いで
「味が変わるものなのか」、と疑問に感じていました。

そんな私も、いよいよ遠近両用メガネを掛ける事となり、違和感なく使えるようになった
先日の出来事です。
普段仕事では遠近両用メガネを掛けていますが、休みの日はプラスチックフレームの
遠用メガネを愛用しています。そのレンズは、遠近両用メガネを使う前に作ったもので、
テレビより先を見るには何の問題も無いものです。
いつもの様にそのメガネを掛け夕食を取った時の事です。手に持った茶碗のご飯が、
顔に近づくにつれ見え難くなるのです。そのままご飯を口に運んで感じました、「なんか
美味しくない」と。

視覚で捉えたものを脳に伝え、味覚と嗅覚とで「美味しさ」を実感しているのだと言う事が
良く分かる体験でした。
直ぐに遠近両用のメガネに替え、味を確かめてみました。やはりよく見えている方が
美味しく感じます。

日常の何気ない事ですが、「見える事のありがたさ」がよく分かった一日でした


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