vol.22 『プール後の洗眼は医学的根拠が無い』のだそうです。
先日、日経新聞に掲載されていた記事は、私自身少し驚きました。
プール後の洗眼について、「水道水で洗うと目を保護する粘膜が洗い流され、
逆に感染症に掛かりやすくなる恐れがある」との研究報告が発表されたそうです。
私自身も、また周りの人達も小学生くらいから、「プールの後は洗眼をする」習慣があります。
これは、プール熱やはやり目などの感染を防ぐという目的からだったと思います。
記事にも、プール後の洗眼が始まったのは「衛生状態が悪く感染症が多かった時代に、
目を洗って予防しようという考えがあった」と書いてありました。
しかし現在プールの水質は、衛生状態を保つため国の定めた塩素濃度で管理されており、
それを保っていれば細菌も数十秒で死滅してしまうそうです。その為、
逆に、この塩素濃度が保たれたプールの水は、角膜の細胞を傷つける事もあるらしく、
水道水で目を洗う事により眼の粘膜が洗い流され、傷ついた角膜に最近やウイルスが
入りやすくなると報告されています。
したがってプール後に目を洗う必要はない、というこのなのだそうです。
プール時の感染予防に、最も効果を発揮するのはスイミングゴーグル着用のようです。
結局広告か、と思わないで下さい。プールのたびに目を洗っていた私は、
相当粘膜が取れていたのではないか、と少しショックを受けているのです。
学校やスイミングスクールで水泳をしているお子さんをお持ちの方、
スイミングゴーグルは着けていた方が良いみたいですよ。