vol.23 『汗』はメガネの大敵。
酷暑の毎日が続きますと、必然的にご来店が増えてくるのは、
メガネフレームが折りたためなくなったお客様です。
顔につたう汗がフレームの折りたたむ部分に入り込みます。
そこにホコリ等が付着すると、フレームがたためなくなるのです。
まだ少し動かせる時には洗面器などに水を入れ、耳に掛けるつるの部分を
ゆっくり動かしますと、スムーズに動くようになります。
完全に硬く動かせない場合は、メガネ店にお持ちください。無理に動かしますと
折れてしまう事があります。
今回は、夏にメガネフレームを悩ます『汗』についてふれてみます。
メガネに関わる汗といえば顔の部分ですが、女性の化粧などでも
「Tゾーン」といわれるおでこと鼻のラインが脂っぽくなる事で、化粧崩れ対策が
とられているようですね。
顔の中でも額は、首や頬に比べ低い温度から発汗し、少しの温度変化でも汗を
かきやすいのだそうです。また、外部の温度だけでなく、頭を使えば頭が熱くなり、
その熱を少しでも早く外に出し、脳の体温が上がり過ぎないよう額から汗が出るようです。
とは言っても「おでこのテカリ」は気になります。
このように汗をかく事は、身体にとって大事な事ですが、メガネフレームにとっては
金属の腐食やアセテート素材であれば寿命を早めてしまう原因にもなります。
メガネを掛けて汗をかいたら、その日の最後にメガネも水で洗ってあげてください。
決してお風呂には一緒に入りませぬように。お湯も大敵なのです。
余談ですが、私の店での口癖は“眼鏡屋は汗かいたらアカン!”