vol.16 視力回復手術を受けられる人が増えています。 


レーザーを使って近視や乱視を矯正する『視力回復手術』が、
最近メディアで頻繁に取り上げられています。
先日もテレビで、ある芸人さんがこの手術を受けている様子を映していました。

 眼の角膜を、あらかじめ計算された厚さだけレーザーで削り、
眼に入ってくる光の屈折を変え、メガネやコンタクトレンズを用いなくとも、
網膜に焦点を合わせるというものです。手術自体は、10〜20分程度で済むようです。
先日の新聞記事では、関東地方の眼科で1日約120人もの人が治療に訪れるとかで、
当店でも、今年に入って3名のお客様が手術を受けられたため、
メガネやコンタクトレンズが不要になったと聞きました。

以前、私もこの手術には興味がある一人でした。
比較的近視が強いという事もありますが、私は過去に「斜視の手術」を受けた事があり、
術後の痛みや、回復までの時間を思えば「こんなに簡単に矯正できるのなら」と、
考えていたからです。
 しかし、この手術には依然として慎重な意見があります。
角膜自体を削る事により光学性が劣り、見え方のシャープさが落ちたり、
また、合併症を起こすと、視力回復が難しくなるという点もあるようです。
加えて術後の視力が、将来どのように変化していくのか、ハッキリしていない事もあります。

メガネ、コンタクトレンズの仕事に携わっているので、
否定的な意見を述べているように思われるかもしれませんが、
事実、私の弟の職場にも手術を受けた人がいて、
術後、思ったほど視力が回復せずストレスになっていると聞いています。

医療機関によって手術方法や費用にばらつきがあるなど、
まずは専門眼科医に相談する事を強くお勧めます。
また、眼科医師向けですが、日本眼科学会H.P.の、
「エキシマレーザー屈折矯正手術のガイドライン」も参考になるのではないでしょうか。
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