vol.17 白内障の眼疾患はにも起こるのです。


 先日、子供にせがまれ、ついに我が家も犬(柴犬)を飼う事になりました。
私にとっては3頭目ですが、子供には初めての“愛犬”となります。
最後まで責任を持って面倒を見てほしいと願うばかりです。

 今回はその犬の眼に関する話しです。愛犬家の皆さんなら、犬にも
「白内障」という眼疾患がある事はご存知かと思います。まさに人間と同じで、
犬の年齢で7歳頃から眼の奥の水晶体に混濁が出始めるもので、犬種を問わず
加齢とともに進行して行くのだそうです。
犬が白内障になるとどうなるのでしょうか。ある出版物に書いてある内容ですと、
段差のある所でつまずく、壁伝いに歩く、暗い所では動かない、等の症状が出始めるそうです。
犬は、この白内障によってかすんで見え難くなったとしても、視覚以外の臭覚や音、体表に伝わる感覚により、住み慣れた範囲では行動にさほど影響が無いため、飼い主が異常に気づくのが遅れる事が多いようです。

犬の白内障の治療には、症状によって4段階に分けられ、症状の軽いものは点眼や薬剤
投与での治療が行なわれ、進行が進んでしまうと視覚低下が起こり、手術という方法を
取らざるを得ないようです。
これまでの手術は、濁った水晶体を取り除くだけで終わってしまい、強度の遠視状態と
なり視覚障害が起こっていました。
しかし現在では、『犬用の眼内レンズ』があり、これまで通りの行動が出来るように
なります。

人間の白内障手術後と違い、ほとんどの犬が、見えるようになるとすぐに飛んで歩くようになり、安静を保つ事ができません。それこそ眼がかゆければ遠慮がありませんので、
眼の中に取り付けた『眼内レンズ』が落下してしまうリスクもあります。薬の投与、点眼の他、
ネックカラーをつける等、飼い主の徹底管理が要求されます。

犬はペットの中で最も人になつき、表情もうかがえる事で『家族の一員』とされています。
物言わぬ家族だけに、飼い主である私達がその行動を良く観察してあげる事が大事です。
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